2007年10月10日

先入観

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先日、わたしの留守中にある人から電話がかかってきました。
電話をとった家人が、帰宅したわたしに

「イシダという人から電話あったで。なんや薄気味悪い、陰気そうな変な人やったわ。知ってるんか?」

と言うので、とっさに「薄気味悪い陰気そうなイシダ」という人物のイメージを頭の中で探しました。
そもそも、ここ数年「イシダ」という名前の人物とは出会った記憶がないし、「薄気味悪い陰気そうな」人物についても思い当たるフシがない。
そこで、もう一回だけ確認してみたところ、

「たしかに、イシダ言うてたで。帰ってきたら電話くれって電話番号をメモしてるわ」

知らない人物にこちらから電話するのは、なんとなく気が引けてきます。
「イシダ」という名前に覚えがないし、それよりも「薄気味悪い陰気そう」な人物であるということが、余計にためらう気持ちを増加させます。
しばらくためらった後、「実際に電話で話してみないと分からない」ということで電話をかけてみました。
すると…

じつは高校の同級生でした(笑)
用件は、一部の卒業生が運営する団体への寄付を集めているとか。
彼とはそれほど仲がいいというほどでもなかったのですが、あまりにも久しぶりだったので、高校時代の話やお互いの近況を話し合って電話を切りました。
それにしても・・・「薄気味悪い陰気そうな人」だなんて、あとで思い返してみるとすごい表現だなぁ。

わたしたち人間は、人物に限らずあらゆるものに対して「先入観」というものを持っています。
その人と実際に会って「あの人って、こんな人」と決めつけることもあるし、人から聞いて「へぇ、あの人ってそんな人だったんだ」と信じ込むこともあります。
でも、よくよく考えてみると、その人はずっとイメージ通りというわけでもないのです。

これはわたしの経験ですが、以前勤めていた会社でとても苦手な人がいました。
その人に対してずっと苦手意識があるので、なかなかコミュニケーションがうまくいきません。
あるとき同僚にその人について聞いてみたことがあります。
すると、「あの人は好きやで。分からないことがあっても聞いたら教えてくれるし、指示も的確やから仕事しやすい。」と言うので驚きました。
それを聞いたわたしは「この違いはなんだろう?」「もしかすると、自分は嫌われているのだろうか?」「きっと自分のことが嫌いなんだ!」と、勝手に想像をふくらませていきました。
そんな状態がしばらく続いたあとのこと。
まだ若かったわたしに少々重たい仕事が回ってきたのですが、同僚や先輩の助けをもらいながらもなんとか仕事をやり遂げました。
そのときに、例の苦手な人から「おう、ようやったなぁ!ごくろうさん」と声をかけてくれたのです!
そのときの表情がとてもにこやかで、それまで抱いていたイメージがスッ飛んでいきました。
どうして、それまでずっと苦手意識を持っていたのだろうか?
なんのことはありません。
「眉毛が太くて吊り上がっていて、眉間に縦ジワがある人は怖い人」
たったこれだけだったのです(笑)

人間関係を見つめ直してみると、意外と先入観に左右されていることって多いものです。
知人から聞いた話をそのまま鵜呑みしたり、第一印象だけで決めつけたりしていませんか?
先入観によってその人との接し方が大きく違ってきます。
みなさんも、いちど先入観を点検してみてください。



tkn_salon at 14:36 │Comments(0)TrackBack(0)clip!こころのドア 

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